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死んで浄土へ

  父が施設でお世話になることになりました。

身勝手な私は「親はいつまでも元気でいてくれるものだ」と思っていましたが、父も92歳です。
その父が、「もうすぐ良い処に行ける。」と言います。
今の父にとって死は終わりではなく浄土に還る(帰る)ことであり、死んで行ける浄土は良い処であり依り処です。

浄土とは死んで帰る処、生きて依る処。
浄土に帰依する(おまかせして安心する)お念仏をいただき、死を前にして安心している父を見ると、改めて浄土真宗の無碍の一道(いかなる障害も堂々と引受け、障害とならない本当の道)を思い知らされます。 
 

  「死は縁起でもない」「長寿のご祈祷をしてもらう」「癌封じのお参りに行く」「厄除けのお祓いをしてもらう」
それって本当ですか?それで死なずに済むなら、自分の不都合が無くなるなら結構な話ですが、私にはそうは思えません。 
  

 「死を忌み嫌い避けようとするのか」  
     それとも 
   「死を堂々と引受けられるようになるのか」 
 

 浄土真宗は亡くなった方の為の教えではありません。
大切な方の死を縁として仏様=ご先祖様からの呼びかけを聞いていく、生きている私たちへの教えです。
私にも必ず訪れる死を前にした時、安心して死を引受けられる道を聞き続けて生きます。

私の父のように。 
 

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