これぞお念仏の醍醐味
先日、近所のAさんが本堂に手を合わせに来られましたので何気ない雑談をしていました。
そこへBさんが野菜を持って来られました。
以下、AさんとBさんの会話。
Bさん:
「住職、うちの畑でとれたブサイクなネギとカブやけど食べてぇな!
なんやAさんもござったか!ほんならあんたにも少し食べてもらお!」
Aさん:
「そりゃありがたい!あんたの手作り野菜やもんな!」
Bさん:
「何が手作りなもんか!お天道様からのもらいもんや!」
二人とも:
「ハハハハッ」
と言って帰って行かれました。
二人を見送って笑顔になれました。
畑で採れた野菜をお寺に届けて住職に食べてもらおうと思っていただけたBさんの気持ち。
おすそ分けをいただいて「ありがたい!」と思えるAさんの気持ち。
そして何よりも苦労して手間暇かけた野菜の事を、ネギはネギに、カブはカブに成らしめたのは自分(人間)ではなく自然の恵み=お天道様(仏様)のはたらきだと信じてみえる(信心をいただいてみえる)Bさんの姿。
Bさんはよくご自身で「ワシは学も無いし、口も悪いであかんぞ」と言われます。
しかしAさんの感謝の言葉に間髪入れずに「お天道様からのもらいもんや!」と言われた姿からは常に仏様に感謝申し上げる姿が見えてきました。
仏様に感謝申し上げる姿にさせてもらえたのもお念仏一つだったことでしょう。


