倶会一処(ともに会う一ところで)
母が亡くなりました。
施設に入所して半年、病院で5日間お世話になって潔く逝きました。
1月31日に腹痛と血圧の上昇で施設から病院に救急搬送されました。
夜中でしたが救急外来で処置を受け、痛み止めの点滴を施され落ち着いてきた時に主治医の先生から、「胆のう炎です。高齢で摘出手術には耐えられないので、抗生物質の点滴で様子をみます。このまま入院してもらいますが、入院中に息を引き取られるかもしれません。」と言われました。
看護師の方がストレッチャーで母を病室に連れて行きます。
その時、
母「ここでお別れかね?」
私「後で病室に行くよ。」
母「まっ、浄土で会えるでね!」
私は一瞬驚いたかもしれませんが、ホッとした事を鮮明に覚えています。
安心しましたし、救われた思いでした。
そして5日間の入院で還(げん)浄(じょう)し(ご浄土へ帰り)ました。
あの時、母に、「〇〇に長寿の水があるから汲んできて。」とか「□□で無病息災のお守りもらってきて。」と言われたら私は地獄でした。
そんな物や事はアテにならないし、頼りにならないからです。
他宗の家に生まれ65年間浄土真宗の教えを聞き続けた母が、自身の不都合を前にして堂々とその不都合を引き受けた今生の終わりに浄土真宗の現世利益を教えてもらった思いです。


